マーケティング向上委員会

レポート:7/9 関西デジタルなマーケティング向上委員会

2020年7月9日に大阪のあべのトラスで開催した「関西デジタルなマーケティング向上委員会」のレポートです。

COVID19対策として、あべのトラスの180人収容の会場にて30名以下に限定しての開催となりました。21の企業、自治体、団体にご参加いただき、最初にそれぞれ自己紹介いただきましたが、COVID19の影響で苦戦されていること、それでも創意工夫して難局を乗り越えようともがいていることが大変よく伝わってきました。本向上委員会の趣旨である、”デジタルなマーケティング”で大阪、関西のビジネスをドライブすることが、今まさにその時だと感じます。

今回の参加はこちらの皆様です。(50音順、正式名省略)

泉佐野市、大阪観光局、大阪府産業創造館、オークウッドホテル、glass、グローバルホテルマネジメント、シャープ、第一広房、ディンプル、電通、電通テック、トランスコスモス、南海電気鉄道、ハイアットリージェンシー大阪、Peach Aviation、Firework、フェンリルデザイン、ホテル日航奈良、みずほ銀行、明色化粧品

今回の会場は天王寺から徒歩5分にある「あべのトラス」。建設ゼネコンの奥村組さんが運営するコワーキングスペースです。『つながるサードプレイス』をコンセプトに運営されています。
・大阪市内、大阪南部、奈良県、和歌山県をつなぐビジネスハブ
・ビジョンに共感する人とつながるコミュニケーションハブ
・新たな技術、サービスの創出につながるアイデアハブ

勝つ為のデジタルなマーケティング

まず最初に私、大森より「勝つ為のデジタルなマーケティング」についてプレゼンしました。デジタルマーケティングではなくデジタルなマーケティングを銘打っているのは、いわゆるデジタルマーケティング(WEB、SNS、ネットAD、プログラマティックAD、データベース、SEM、動画、インフルエンサーなどなどバズワード満載)から入ってしまうと、木を見て森を見ず状態になること、つまりHOW(戦術)ばかり捉えて、Strategy(戦略)がおろそかになるからです。デジタルマーケティングの前にマーケティング戦略ありき。戦略次第で、デジタルが大きな役割を担うケースもあれば、デジタルが必要ないことすらあります。

本来、3日間くらいかけて、戦略からマーケティングフレームワーク、そしてデジタルの活用方法をお伝えするところ、この日はその概要を30分ほどでお話ししました。(慌ただしいプレゼンとなってスミマセン!)

135年以上売れ続ける大阪発のスーパーブランド「美顔水」

続いて、明色化粧品様より「美顔水」をプレゼンいただきました。本向上委員会では、大阪、関西の企業の実は素晴らしいブランド、マーケティングを共有して参ります。今回、その第1回として取り上げたのが、明治18年に誕生した化粧水「美顔水」です。

明治18年って、大日本帝国憲法が発布される前ですよ!江戸時代が終わって18年のこの時期に発売し、ず~~っと売れ続けています。2019年には雑誌Seventeemの2019年度モテコスメ大賞のニキビケア部門2位という、今の若者にも支持されています。競合ひしめくコスメ業界における、大阪で生まれたスーパーブランドなのです。

現在の美顔水の原型である『にきびとり美顔水』は、「日本の化学および化学技術にとって歴史的に貴重な史料」として2020年3月に公益社団法人日本化学会により「化学遺産」に認定されました。

明色化粧品の上羽様に「なぜ135年も消費者に支持され続けるのか?」とお聞きしました。その理由は、「確かな効能はもちろん、より多くの方々のお役に立ちたいと強く願った創業者(桃谷政次郎)の精神が大切に受け継がれた化粧水であるから。特に、有効成分であるサリチル酸はニキビの原因となる古い角質をやわらかくして除去し、ホモスルファミンはアクネ菌の繁殖を防ぎ、強力に殺菌する効果があります。その確かな効果から祖母から母へ母から娘へ世代を超えて受け継がれ、創業当時から変わらず現在も口コミで広がり続けています。」確かに、私の家でも義理の母から私の妻へ、そして妻から娘に受け継がれて洗面所に美顔水が置いてあります。

明色化粧品様では、135年前からの創業精神を今はUX推進部としてUser Experienceの向上をマーケティングの核に位置付けておられます。

Withコロナ・万博/IRに向けた大阪/関西のビジネス

大阪観光局様より、コロナによるマイナス影響から回復し、コロナ前の状態までいかにして戻すか、そして万博/IRに向けてどうやって成長させていくかについてお話いただきました。

私自身もこれまで各エリアのDMOと仕事をしてきましたが、大阪観光協会はマーケティング力で群を抜いています。DMO独自のDMP(Data management Platform)を構築し、観光客の行動データをデータベース化し、マーケティングに活用されていたり、大阪周遊パスという観光チケットはインバウンド中心に物凄い販売数を誇り、その収益を観光プロモーションの財源として再活用するなど、日本観光のトップランナーとして走り続けています。国のGo toキャンペーンに先駆けて、大阪はいち早く「大阪関西の人いらっしゃいキャンペーン」を実行しました。大阪観光局の理事長自ら出演するYotube動画「トレジャーハンター」では、大阪で普段はあまり注目されていないエリアを紹介し、大阪の中の一極集中(梅田、難波、天王寺)を分散させるトライもしています。

今回、目標として、2021年にはコロナ前の8~9割の状態に、2022年にはコロナ前の水準まで戻すとし、そこに向けた様々な施策を準備されているとのことです。

大阪観光局様がリードする大阪/関西の観光ですが、大阪の各企業も独自の施策、Ideaを色々と練って反転攻勢をしかけていきます。是非、All Osaka/Kansaiで盛り上げていきたいですね。

”Next YouTube”と期待されるFireworkが日本上陸!

参加の皆さんのなかでも、まだ知らない方が多かったFireworkですが、米国ではNext YouTubeとして、シリコンバレーで知らない人はいない新進の動画Platformなんです。実は、この度、Osaka大森マーケティングオフィスでこのFireworkの日本事業の支援をすることになり、この日、Fireworkの日本事業責任者を迎えてご紹介をしました。

https://info.fireworktv.com/discover

Fireworkを企業やメディアサイトでどう活用するかについては、次回以降の向上委員会でも是非取り上げていきたいと考えています。

万博/IRに向けたみずほ銀行の取組み

最後に、みずほ銀行様より、銀行の立場で大阪/関西の経済を活性化していくための取組みをお話いただきました。

「万博開催等を契機/背景に創出・拡大が想定されるニーズ・ビジネス機会」の裾野が広いことから、みずほ銀行様として、3つの項目でワーキンググループを作られています。以下3つのワーキンググループです。この日参加の各企業、団体においても、COVID19からの復活に向けて様々なIdeaを練られています。しかし、Ideaを実現するには、単独でやるよりも他の関連企業を巻き込んでエコシステムを作った方がスケールしやすいこともあります。また、条件が揃えば資金融資も必要となります。

今後、関西デジタルなマーケティング向上委員会では、みずほ銀行様とも連携し、各社の持つIdeaを横のつながりで実現するお手伝いもして参ります!!Idea×ネットワーク×Moneyですね。

・夢洲、まちつくり

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・観光、インバウンド

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